
第1話:推しがいるから頑張れる!
朝の始まり、推し確認
目覚ましの音が耳に届くと、無意識に手がスマホを求めた。
まぶたが重いけれど、目をこすりながらも、最初に確認すべきものはひとつしかない。
画面に映し出されたのは、「推し」のSNSの更新通知だった。
今日は、何ヶ月も前に申し込んだライブのチケット抽選結果発表の日。
あれから数か月が経ち、ついにその瞬間が訪れた。待っている時間の長さに、心はすでに高鳴っている。だけど、今はその気持ちに溺れるわけにはいかない。冷静にならなくては。
「今日も頑張るぞ。」
心の中で自分に語りかけながら、スケジュール帳を開く。
私は、株式会社SportsAgentの在宅テレマ事業部で働く、一児のママ。
推しのライブに行くためには、目の前の仕事をひとつひとつ終わらせることが最優先だと、しっかり心に決める。
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リモートワークでの効率的な仕事の進め方
自宅での勤務が許されているからこそ、毎日の業務をきっちりこなさなければならないというプレッシャーがある。
家事、育児、そして仕事の合間を縫って、推しのことを考えながらも着実にタスクをこなしていく。
でも、何よりも楽しみなのは「推し」のライブだ。
K-POPアイドルグループのライブに行くために、毎日フルスピードで働いている。だからこそ、全力で頑張る。
「よし、今日はランチ後に大事なミーティングがある。準備を万端にしないと。」
自分にそう言い聞かせ、まずは目の前の仕事に集中する。
ミーティングでは、進行状況や課題をきちんと報告し、チームと連携しながら業務を進める。時間を無駄にせず、仕事とオタク活動を両立させることが私の目標だ。
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上司からの連絡とチケットの当選発表
11時過ぎ、上司からのメッセージが届いた。
『Sさん、業務進捗はどうですか?』
私は即座に進捗を報告し、次のタスクに取り掛かる。業務が一段落した後、すぐにライブのチケット当選発表を確認する準備が整っていた。
「今日こそ、あのライブに行きたい。」
その気持ちが胸の中で膨れ上がる。しかし、今は仕事を終わらせることが最優先だと、何度も自分に言い聞かせる。
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昼休憩とライブチケット当選発表
昼休憩の時間、私はスマホを手に取り、ライブの抽選結果発表ページを開いた。
画面に映し出された「抽選結果発表」の文字に、心がドキドキと音を立てるように高鳴った。
「よし、行くぞ…!」
手が少し震える中で、私は意を決してスクロールし、結果を確認した。
「おめでとうございます! あなたのチケットが当選しました!」
その瞬間、目の前が明るくなり、胸がいっぱいになった。思わず口に出てしまったその言葉が、現実のものとなって目の前に広がる。あのドキドキが、ついに実を結んだ。
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チケット当選、そして心の高鳴り
その後、ミーティングを終え、次のタスクに取り掛かる。業務はまだ残っている。しかし、今の私はすでに推しのライブのことで頭がいっぱいだ。それでも、やるべきことをきっちりと終わらせ、翌週の仕事も万全に準備しておこう。
「これで、次の仕事も頑張れる。」
ライブチケットの当選が、まるで一日の疲れを吹き飛ばしてくれるようだった。推しに対する情熱と、仕事に対する熱意が、今、私の中で力強く燃え上がっている。
第2話へ続く…